2012年02月09日
とってもやさしい子でした。
弱い子にやさしく、とてもいい目をするのでした。
・
体を動かすことが得意で、運動をするときにはとても目立ち、
クラスの子達は憧れの目で彼を見るのでした。
・
けれど家庭の事情もあってか
とても「キレ易い」子でした。
何かをきっかけに怒りすぎ、暴れだしては
・
我に返ったときに何も覚えていない、
と言うコトを繰り返していました。
・
・
私は、その子がいるクラスで保育をしました。
・
公園に行ったのです。
・
・
公園では、ブランコがあり、
広場があり、
滑り台がありました。
・
私はブランコに付き、危なくないように見守っていました。
・
・
そのクラスにはブランコの使用に対して「10数えたら交代する」という
ルールがありました。
・
誰が乗っていても、待っている子達と共に、10数えては交代していました。
・
彼がこっそり言いました。
「ゆっくりかぞえてよ」
私が答えました。
「それはずるっこじゃない」
・
・
それを認めてしまったら、先生としての私の立場として不平等を認めることになってしまいます。
・
クラス全員に平等であるべき、先生がよしとするべきではないと思いました。
・
・
彼は一度は引き、二度目に自分の順番が回ってきたときにまた言いました。
「おねがい。一回でいいからゆっくり数えてよ」
・
わたしは「内緒だよ」と言ってうなずきました。
なぜうなずいたのか、実はその理由は覚えていません。
・
そして、誰にも分かるように、とてもゆっくりと数えたのです。
・
・
彼は、3か4を私が数えたときに、自分からブランコをおりました。
普通に数えても10いかないくらいの時間でした。
・
表情は、とても満足していました。
・
そして「自分はたくさん乗ったからもういい」
と、言っていました。
・
・
彼を不平等に扱いました。
・
・
彼は満足しました。
・
・
・
他の子たちがどう反応したかというと、
・
「ぼくもゆっくりかぞえて」
「わたしもゆっくりかぞえて」
・
そして、10待たずに交代するのです
・
・
子どもは、時間じゃない何かに、自分をゆだねていると感じました。
・
子どもは、満足、を得ていました。
・
・
・
不平等によって。
カテゴリー
未分類トラックバック/ピンバック
トラックバックURL:

コメント